熊本市民塾 資料
  
デジタルカメラに対する知識

1995年頃相次いで発売されたカシオ・コダックなどのデジタルカメラは、当初「いったい誰がどんな使い方をするのか?」などと酷評されたものでしたが、数年の間にフイルムを使うアナログカメラの存在を脅かすように進化してしまった。

もはやデジタルカメラを特別視する者はいないだろう。カメラ店でデジタルとアナログの2種のカメラが展示されていたのは以前の話、今ではデジタルカメラが主で銀塩カメラはマニアのもの言っても過言ではありません。

アナログとデジタル双方の利点と不利点を分析し、どこから入門して行けばいいのかを的確にアドバイスが出来る知識を身につけるための勉強会をはじめます。

デジタル写真を純粋に楽しみたい人のために、「デジカメde同時プリント」を使っての活用方法を学びましょう、アナログ写真からの移行組には、いきなりフォトレタッチソフトを使いこなす作業は敷居が高すぎる。

しかしこのソフトを利用することで、データの取り込みから写真の閲覧、色調などの修正、各種用紙に合わせたプリントが実に手軽に行えるようになります。

1.     レタッチによる細かな加工もいいが、その前段階として、これらの作業が的確に行えるほうがデジ タル写真に親しむ上で重要なことではないでしょうか。

2.     さらにデジタルならではの使い方として、メールやネット写真アルバムで写真を見せる方法、ムー ビーやパノラマ写真、GPSを駆使したマップアルバムの作成など多彩な楽しみ方を修得し、デジタ ル写真をやってみてよかった、と自分も思い、またその思いを初心者の皆さんに伝えられるように なりましょう。

3.   今やデジタルカメラは、パソコンが無くてもプリントを得ることが出来るようになりました。

 DPEショップでもプリントは可能です。しかし、パソコンを利用することで、その数倍も楽しむこと が出来ることを初心者の皆さんに伝えるためには、先ず自分自身がじゅうぶん満喫していただきた いと思います。

この熊本市民塾に参加いただいた方を通して、写真ファンが一人でも多くデジタル写真の楽しさを発見していただけたら、この市民塾開設の意義はじゅうぶん達成できたものとおもい此に勝るよろこびはありません。

これからの資料は東京メディア・テック出版社の資料を参考に、必要事項の追加を行い編集したものですので許可無く譲渡転記などを行わないでください。

映像を楽しむカメラ選択

デジタルにすると可能になることは 何を期待してデジカメラを入手するのか

時代はなんでもかんでもデジタルへ移行しています。勿論写真の分野でも例外ではなく、数年前までは、ハードウエアに不安を感じながら実験的に行う程度でしたが、現在ではそんな心配は皆無で、初心者でも手軽に楽しめ、その気になれば本格的な作業も十分に可能となっています。安心してデジタル写真の世界へ突入しましょう。

写真を完全にデジタル一色で楽しむことも夢物語ではなくなりました。近頃では、もはやフイルム形式のアナログカメラを体験せずに、デジタル写真を満喫している人も多く見かけられるようになっています。

デジタル写真では、今まで不可能だった様々なことが、自分の手で可能になる

とはいっても、すべてのシーンにおいて万能という事ではなく、利用シーン次第では、これまでのアナログカメラが有利な面もまだあります。

また、自分側でコントロールは可能だが、装備を買い揃えないと実現できないということもある。

デジタルは、利用する目的を決めてそれを実現するために最適なシステムを揃えないと、なかなか思った通りの結果になりません。

目的がDPEでのプリントがメインで熟成されているアナログと、まだ発展する余地があり、さまざまな画素数やタイプのあるデジタルでは、求める写真によってアプローチが変わります。

 デジタル化するとは?

デジタルとは、さまざまな状態を数値データに置き換えて利用するテクノロジーです。デジタルの言語は、指を折って数えるという意味からきたようで、切れ目のある単位を示しています。

デジタルデータは、まさにその言葉どおりの仕組みで、根本的にオンかオフしかカウントできません。それを細分化した部分でうまく利用することでさまざまな活用が可能になっているだけです。

 映像では、ピクセルという小さな四角形に区切って表現することになる、それをどんどん細かくしていくと、ある時点で人間の目にはピクセルは見えなくなり、アナログと見分けがつかなくなります。

デジタルによって写真の表現が完全に可能になったのは最近のことで、それまでは16色や256色を使って擬似的な写真を表現していたにすぎませんでした。

データ量の多い演算もできなかったため画素数も色数も少なく、アナログ写真と比べるまでもなかった。現在では、十分写真を楽しめる環境が整っています。

 デジタル化による数値に置き換えられた後は、さまざまなデジタル機器でデータを利用することになりますが、その代表的なものがパソコンです。

パソコンはユーザーの好き勝手な使い方ができます

 映像のデジタル化とは、数字に置き換えた映像のコピーを作る作業と言えるでしょう。

 ☆デジタルによる作業は、数字で割り切れる範囲の表現のみができる

☆アナログによる作業は、中間部分の表現までできる

デジタルカメラとアナログカメラ双方のメリット・デメリット

デジタル・アナログの上下概念を捨ててメリットとデメリットについてしらべましょう。

デジタルカメラ

アナログカメラ

撮影コスト

メモリにデータを記録するため実質的にコストはかからない

フイルムと現像代がかかる

バッテリー

バッテリー消費量はとても多い。充電器を利用して、予備を用意する必要がある

バッテリー交換はほとんど気にしなくてよい

大きさ

CCDが小さいため小型化が可能

フイルムの大きさ以上に小さくならない

周辺機器コスト

パソコン・プリンタなど、記録メディア・外部ストレージなどがないと不便

特に必要なし。整理用のアルバムくらい

ネットの利用

デジタルデータなので、転送すればそのまま利用可能

スキャンなどのデジタル化作業が必要

撮影結果確認

撮影直後に液晶モニターで確認可能

環境作業が必要、インスタントカメラを使えば可能

削除

写真の削除が可能

削除不可能、フイルムを捨てるしかない

プリント

プリンタを使ってプリントする、大量にプリントするには向かない

ネガフィルムから同時プリントで気軽にプリントが出来る

大判プリント

プリンタで印刷可能な大きさまでが限度。大判には、高解像度CCDが必要

35mm版フイルムで全紙程度までのプリントが楽しめる

調整・加工

フォトレタッチソフトを利用して手軽に調整・加工ができる

通常自力では無理なので、DPEショップに依頼する

写真の保管

記録メディアの耐年数によるが、コピーして延ばせる。バックアップなども必要になる。劣化はない

フイルムとプリントは徐々に劣化する。保管状況に気を付ける必要がある

解像度

必要な解像度を把握して選択する必要がある

十分すぎる解像度で記録する

カメラの価格

液晶などの付加機能もあり、少々高価

性能に対して安い

操作性

メーカーや機種によってまちまち。統一感が感じられない。

基本操作は統一されている

カメラの起動

電源のON/OFの時間がかかる

瞬時にシャッターが押せる

シャッタータイムラグ

少々長い

ほとんど気にならない

シャッター間隔

メモリに書き込む時間が必要。上級機になるとかなり改善される

フイルムを送るだけで連写が可能。一眼レフで秒間2〜8コマ

レンズ画角

35mmより広角は少ない。望遠側が得意

特に制約はない

感度

ISO感度を設定可能なカメラが多い。比較的暗い場所でも撮影可能

フイルムによりISO感度を変える。コマごとの変更はできない。増感現像が可能

中古

中古価格は新品に比べ暴落する。

モデルチェンジの間隔が短い

成熟した中古市場がある。モデルチェンジが少ない

この比較表で概略の判断は付くと思いますが、写真を楽しみたいならアナログを、パソコンと組み合わせて楽しみたいならデジタルを、となりそうです。

アナログカメラとデジタルカメラの写真処理系統

アナログカメラ

被写体レンズフイルム現像引きのばしプリント

デジタルカメラ

被写体レンズCCD又はCMOSA/Dコンバータデジタル信号DSP処理メモリプリント

アナログカメラとデジタルカメラは外見では似たように見えても、お互いに違う作りや機能を持つ部分が多い。その部分を把握すれば、おのずとデジタルカメラの機能を理解しやすくなります。つまり、そのデジタルカメラ特有の機能の違いが、カメラの使い勝手を大きく左右することになります。

処理系統図で示すようにデジタルカメラはフイルムの代わりに、CCDCMOSイメージセンサなどの記録素子を使って映像をデータに変換する、この記録素子の大きさが、できあがるデータの質に大きく影響する。CCDは、平面になっていて格子状にデータを読みとる。この読みとる編み目の細かさがCCDの画素数で、30万〜600万画素程度まであり、数値が大きいほど細かく読みとられ、データ量は多くなる。具体的には、パソコンのディスプレイに100%等倍表示すると、より大きく表示されるということになります。

CCDの大きさと得られるデータ量の一例(メーカーにより若干の違いがある)

総 画 素 数

記 録 画 素 数

  40万画素

640× 480ドット

 130万画素

1280× 960ドット

 200万画素

1600×1200ドット

 300万画素

 2048×1536ドット

 500万画素

 2560×1920ドット

表でみれば、150〜200万画素程度あると、一般的な利用には過不足なく利用できることがわかります。メールやWebでのみの利用なら、さらに小さなCCDでもかまわないことになります。しかし、これは理論値での話であって、実際には、大きな画素のCCDで撮影したデータを後でリサイズした写真の方が、美しく感じられます。

そのため、インターネット利用だから高画素モデルを買うのは無駄かというと、そういうことにはならない。もちろん、画質はCCDの画素数だけで決まるものではありません。

レンズやデータを変換するA/Dコンバータや圧縮方法などによってきまります。また、同じ画素でも総画素数・有効画素数・記録画素数のどれで表しているかによって、実質的な画素数は変わることを認識しておく必要があります。

一般的には総画素数で表示されますが、これはCCDが部品として持っている画素数で、実際に被写体を記録するのはそれよりも若干少ない、これを有効画素数といいます。

記録メディア

CCDから取り込まれ生成された映像データは、一時的にバッファーメモリに蓄積され、順次メモリに記録されます。メモリには内蔵型もありますが、取り出して持ち運べるリムーバルタイプがほとんどで、総称をメモリカードと呼びます。

メモリカードの種類 

☆コンパクトフラッシュ 

☆☆スマートメディア 

☆メモリスティック 

SDメモリカード

の4種類のタイプが存在ししていて、それぞれまったく互換性はありません。

(各メーカー同じ型式を採用しているようです)

メモリカードの有効利用

撮影するデータの解像度やクオリティを変えることで、同じメモリ容量でも、多くのカットを撮影することもできます、目的に応じて選択しましょう。

CCDの大きさと得られるデータ量の一例(ソニー製CCDよる数値)

記録が素数

圧縮率

8M

16M

32M

64M

128M

ラージ

1600×1200

ドット

スーパファイン

   7

15

31

64

128

ファイン

 11

 24

 49

 100

  200

ノーマル

 24

 48

 99

 200

  401

ミドル

1024×768

ドット

スーパファイン

 16

 32

 67

 135

  271

ファイン

 24

 49

 102

 205

  412

ノーマル

 46

 92

 189 

 379

  760

スモール

640×480

ドット

スーパファイン

 35

 70

 143

 288

  577

ファイン

 50

 99

 206

 415

  831

ノーマル

 87

 172

 353

 707

 1417

用語の説明

A/Dコンバータ

 アナログからデジタルデータに変換するためのデバイスやチップのこと。パソコンは、デジタルデータしか扱うことができないため、すべてデジタル信号に置き換える必要があります。精度はピット数で表現されます。

CCDCharge-Coupled-Devices

 光に応じて蓄電容量が変化するフォトダイオードを格子状に配置し、映像を電気信号に変換するデバイスのことで、デジタルカメラの画像記録に利用されます。

CMOSイメージセンサ

 CMOS(相補型金属酸化物半導体)を利用した映像を捉えるセンサ。

CCDに比べて低い電圧で動作するため、省電力化が図れ、低価格でもあるためトイカメラを主体に使用されています。

DCFDesign-rule-Camera-File-system) 

 JEIDA(日本電子工業振興協会)を制定した、デジタルカメラ用画像フォーマット。異なるカメラ間でメモリカードの互換性を持たせるもの。日本メーカーの大半のカメラに採用しています。Exif.JPEGが基本フオーマットになっています。

ExifExchangeable-image-File-Format

 ファイルに日時やISO感度などの各種撮影情報を付加できる画像ファイル企画の一つで富士フイルムが提案し、JEIDAによって標準化されました。

ISO感度

 ISOは国際標準化機構(International Organization for Standardization)と呼ばれる工業製品の国際規格を策定する機関が定めたフィルムの感度で、数値が高いほど好感度で少ない光の量で撮影できるが、写真は荒れる。定感度ではその逆で、緻密な表現ができます。

JPEGノイズ

 JOEGは人に認識されにくい部分を探し、データを圧縮できる画像フォーマットですが、その圧縮の際に8×8ピクセルごとに行うため、その境目がノイズとして汚く見えることがあります。特に圧縮率を上げた場合に目立ちます。これをJPEGノイズと呼んでいます。

ppi/dpi
 dpiDots-Per-Inch)は、プリンタやスキャナといったデバイスが持つ解像度で、1インチあたりにいくつドットが表示できるかを示したもの。1インチあたりのピクセル数を示す   ppiPixcels-Per-Inch)もほぼ同義で、データではピクセルを単位にすることが多い。プリンタなどの出力デバイスが表現する1ドットが、必ずしもデータの1ピクセルに相当するものでではありません。最近のインクゼットプリンタでは、複数のドットで1ピクセル相当を表現しているものが多いようです。

RAW

 高機能デジタルカメラにあるCCDから直接生成した、カメラ内で画像処理を行っていない画像ファイル。「生」という意味からきています。専用ソフトを使ってパソコン上で現像という処理を得る。その際に各種パラメータを操作して、1枚のRAWデータから多様な写真を得ることができ、自由度が高まります。

SDメモリカード

 SDは、Secure Digitalの略で、著作権保護機構(SDMI準拠)を持つ小型メモリカード。SanDisk社・松下電器産業・東芝・の3社が共同開発した。MMCカードをベースにしているが、厚みが異なるため、SDメモリカードのスロットでMMCカードを利用可能だが、逆は押し込めません。

TWAINTecnology Without Any Interested Name

 デジタルカメラやスキャナといった画像入力デバイスをパソコンで利用するために考えられた共通企画の1つ。TWAIN対応のグラフィックソフトでは、画像デバイスのデータを直接読み込むことが可能になる。古くからある企画のため、サポートする企画はとても多い。「トゥエイン」と読みます。

WIAWindows Image Acqusition

 WindowsMeよりサポートされた、デジタルカメラとスキャナから画像を直接取り込めるようにした機能。TWAINは対応ドライブソフトを起動して、そこから操作する必要があるが、WIAOSレベルでその機能を持つ。手軽ですがデバイスの持つ転送機能を完全に活かせないこともあります。
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